インドネシア、イスラム教の重要な行事のひとつ犠牲祭(Iduladha)。
日本人の多くは、えげつなくて見たくないという方が多い中、社会勉強の為にも見学してきました(記事中に残酷な写真は、一切載せていません)。
会社では、社内の儀式用に牛3頭を用意。他に近所の村に施しとして山羊を5頭提供しました。
この日、9月1日(金)は、祝日となり3連休になります。高速道路は、政府がトラックの通行を制限したので、ガラガラとなりました。多くの人は遊びに行かず、お祈りに行きますので、高速道路が混むことも無いですね。
8時にイスラム教の方は、地域のモスクにお祈りに行き、終わり次第集まってくるという感じです。儀式の予定時間は、9時スタート。
高速道路がガラガラだったので、8時には着いてしまいました。
場所は、工場の建物の裏の狭いスペース。やはり、牛にその場で犠牲になっていもらうので、表のスペースでは出来ません。
近所の子供達も着飾っている女の子もいて、徐々に集まってきます。
裏の木にロープで繋がれた雄牛が3頭。1頭が約300kg超で3頭で1トンを超すと言っていました。
よく道端で草を食べている牛と違って、毛並みも良く姿形も立派な牛です。
不謹慎ですが、どうやって行うかをしっかりと見届けようという気持ちです。
ロープを足と首に廻して、7、8人で押さえ付けるという感じです。
詳しく知りたい方は、Youtubeとかにも一杯動画があるので見てみてください。
簡単に書くと、ロープを首に廻し、前後で人が引っ張ることによって、首を吊るような形にしていました。そういう状態にして牛が苦しくなった所で横に倒し、足をロープで角材に括り付けます。
この時に牛が蹴るんですよね。何人かは蹴られていました。このやり取りを見るだけでも生物が生きていく為に必要な食糧の確保とやられまいとする動物の攻防が神聖な感じがしました。
牛を完全に押さえ付けると儀式が開始です。祈祷が行われている時は、皆が口々に唱えていました。
首を抑え付け、ナイフで切り付けます。当然、大量の血が放出されますが、冷静に見守れます。男の子は、この間写真をバシャバシャ撮る感じ。小さい女の子もじっと見守っています。
日本の子供が見たら、生涯牛肉が食べられなくなるかもしれません。
日本のいじめ問題などもこういう経験が必要なんではないかと思います。
写真は見たくない方が多いと思うので載せません。
ただ、しっかりとさばき方を見て学びました。
捌いた肉は、それぞれ参加者や地域の人に施されますが、日本人の私にはどこの部位が欲しいか真っ先に聞いてきてくれます。尻尾が一番人気のようなのですが、自分はタンが欲しいとお願いし、プラスどこでも良いのでくださいとお願いしました。
この日は、このまま近所のジャバベカ・ゴルフへ行き午後のラウンドを楽しみました。
ラウンド後、ドライバーが持ってきてくれた肉を持って帰宅。
ポリ袋に入った大量の肉を取り出して、ミネラルウオーターで綺麗に血や汚れを取り除き、ラップに包んで冷蔵庫へ。
早速、焼いて楽しもうと思った所、まさかのプロパンガスが空っぽ。月曜日までお預けでした(苦笑)。
~~~ 続く ~~~
関連記事