としぼうのエンジョイ・ライフ ゴルフ・グルメ・旅行

ゴルフ、グルメ、スイーツ、旅行に関する日常を公開します。2019年2月より2度目の米国駐在がスタート。

ゴルフコースの難しさを具体的な数字で示すスロープシステムをもっと意識してみよう。新しい発見があるかも…

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100の壁を破れないゴルファーにとってゴルフは難しいと感じている事でしょう。

シングルハンディキャップ入りした上級者はゴルフの易しさよりも難しさをより感じているかもしれません。

ゴルフなんて簡単だと思っている人も難しいと悩んでいる人も

皆が楽しめるのがゴルフです。

 

ゴルフの特徴は、ハンディキャップが絶妙に取り入れられ、

アベレージゴルファーから上級者まで同じ土俵で勝負を楽しむことが出来る事にあります。

 

ゴルフが多くの人を虜にしてしまう魅力は、様々な理由があります。

そもそもあの広大な敷地で抜けるような青空の下の緑の絨毯の上でプレーできるチャンスに恵まれればもうゴルフにぞっこんになってしまいます。

更にシーサイドのコースで青い海と白い浜辺も同時に楽しめるコースであったら

ゴルフを辞めて自宅の部屋にこもっていることは出来なくなるでしょう。

 

自分もゴルフの魅力に取りつかれた一人ですが、

最近気になる事があります。

 

それは、コースの難易度を批評する人が多いという事。

”あのコースはトリッキーだから難しい”

”狭いからOBだらけで大たたきになる”

”グリーンが難しくてスコアにならない”

 

聞いていて、頷けるところもあるし

何を言っているのかなぁ?

と感じる事もあります。

 

このあたりを熱弁するゴルファーはアベレージゴルファーに多く、

初心者や上級者にはあまり見られないようにも感じます。

 

何か自分のスコアの悪さをコースの批評で誤魔化しているようで

あまり過ぎた言動は耳障りが悪いものです。

まぁ 仲間内で愚痴程度で留めておくのが賢明です。

 

昔、聞いた話でゴルファーの憧れのコース、マスターズトーナメントの

オーガスタ・ナショナル・ゴルフコースは、

プロがアンダーパーを狙ってプレーをするから難しく、

パープレーをするだけなら簡単である、

しかも、100を切れないようなアマチュアは、ベストスコアを出すことが多い、

と聞いたことがあります。

 

実際の話かどうかは確認していませんが、確かに頷けるところがありますね。

 

アーメンコーナーの12番パー3は、

大会中多くのプロが何度も池に落としてしまうシーンを見ます。

 

これも攻めながら守ることをしているトッププロだからでしょうね。

 

コースの難しさを表す指標として

コースレート(コースレーティング)があります。

 

JGAのスクラッチ・プレイヤーが10回プレーして良いスコア5回分の平均スコアが

コースレートになります。

USGAの基準では、20回プレーして10回分を平均。

 

もう少し詳しく計算式を表すとJGAの場合、

男子:(総距離÷210ヤード)+39.76±難易度+補正係数

女子:(総距離÷190ヤード)+41.67±難易度+補正係数

となります。

 

全然分かりませんね(笑)。

 

以前はこのコースレートの数字が大きければ難しいコースと言われていました。

ただ、ここでいうコースレートを決めるプレーヤーは、スクラッチハンデの人です。

 

アベレージゴルファーとは、飛距離やターゲットゾーンなど大きく異なります。

例えば、ティボックス前から150ヤード付近まで池が続いていたら

多くのアベレージゴルファーは池に打ち込む事でしょう。

 

もちろん、スクラッチプレイヤーやシングルハンデキャップの人は、

池の存在すら意識しないで打って行くと思います。

 

また、多くのプレーヤーはスライス球が多い為、右側に崖があるとプレッシャーを

大きく受ける事になります。

 

逆に上級者になると250〜300ヤード付近のフェアウェイが極端に絞ってあったり、

ホール途中の木の枝が微妙にスタイミーになるように空中のハザードを巧くデザインしているコースを難しいと感じたりします。

 

このようにプレーヤーの腕前で難しさの感じ方が違う問題を(コースによって、同じハンデキャップでも腕前が異なる問題)を解決するために

1987年から欧米ではスロープシステムを導入し、

日本でもJGAが2014年から正式に採用しました。

 

スロープレーティングの算出方法:

男子:(スクラッチレーティングーボギーレーティング)x 5.381

女子:(スクラッチレーティングーボギーレーティング)x4.24

 

スロープレーティングの数字は

55(難易度低い)ーーー113(標準)ーーー155(難易度高い)

となります。

 

正式なハンデキャップを取得しているプレイヤーが異なるコースでプレーする時に

どのように計算するかというと

HDCPインデックス x スロープレーティング ÷ 113(小数点以下四捨五入)

となります。

 

簡単に言うとスロープレーティングが113を超えるコースでプレーする場合、

自分のHDCPインデックスより数字に応じて、ハンデが大きくなると言う事です。

 

また、スロープレーティングの数字が大きくなると

上級者に比較して初心者・アベレージゴルファーにとって、より難しさが大きくる傾向になります。

 

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このように世界のゴルフ協会は、公平にコースの難しさのレベルと

各プレイヤーの力量をハンデキャップに示す方法を開発し

広く浸透させようとしています。

 

残念ながら、文頭に書いたコースについて批評をする多くのプレイヤーは、

このスロープレーシステムを知らないのだと思われます。

 

スコアカードに書いてあるコースレーティングは、何となくわかりやすいものの

一緒に書いてあるスロープレーティングは、よくわからない…

 

これを知っているだけでも、その日にプレーするコースのレベルが

より数字化出来てわかり易くなります。

 

違うコースのスコアの結果を計算してみると面白いと思います。