ひまわり と聞いてイメージする事…
その時々で違うと思います。
自分の場合、山梨県 明野のひまわり畑。
と言っても、行ったことありません(笑)…
子供の頃に庭に植えたひまわりが一本だけとても大きくなり(2m以上)、大輪の花を咲かせたのが今でも記憶に新しい思い出です。
そんな ひまわり という言葉から連想するイメージですが、
ゴッホのひまわり も連想しますね。
(多分、その次位にクレヨンしんちゃんの妹のひまわりをイメージしたりして)
1987年3月30日 ロンドンでのオークションで53億円で落札したのが安田火災海上(現・損保ジャパン日本興亜)。
バブル景気に沸いていた日本は90年にはNYのロックフェラーセンターや91年にエンパイアステートビルを次々に買収していきます。
ひまわりが落札される直前の87年2月9日は民営化したNTT株が公開されたもののあまりの買いに初日は値が付かず、翌日に初値160万円という高値でスタートしました。
2カ月後には318万円までに高騰し、まさにバブルでしたね。
浮かれ切っていた日本人の多くは、その年の10月に東郷青児美術館で一般公開され大勢の人が訪れました。まぁ53億円の絵っていうのを生で見たいですものね。
ゴッホは同じような構図のひまわりの絵を7枚描いています。
その内の2番目の作品はなんと戦前日本にあったのですね。
実業家の山本顧彌太が武者小路実篤の依頼によって、7万フラン(現在の通貨換算で2億円)で購入。
それがアメリカの空襲により焼失していました(現在は復元され大塚国際美術館で展示中)。
私はもう一つ フィラデルフィア美術館に展示されているひまわりを見ました。
正直、よくわかりませんでしたね(苦笑)。
ゴッホは花瓶のひまわりの他にも2本の切ったひまわりなどを書いています(メトロポリタン美術館)。
これはわかりやすいです。
色彩画家と言われていたゴッホ。
この2本の切ったひまわりでゴーギャンと出会っているんですね。
この時、ゴーギャンへの歓迎を示す為に書き始めたのが有名なひまわりの作品群。
当初12枚描く予定も花の時期が過ぎてしまい、4枚まで。
その4枚目が最も評価されているというロンドンにあるもの。
(去年、日本でロンドン・ギャラリー・ナショナル展が開かれていたんですね)
この絵は色彩が他とは全く異なります。
簡単に言えばキャンバス内が全て黄色。
これってやっぱり凄いんだろうなって思います。
さてさて、何でこんなに美術に関してど素人の自分がダラダラと書いてきたかというと…
奥様が買ってきたひまわりが、ゴッホのひまわりを連想したからなんです。
自分のひまわりのイメージは最初に書いた日本のひまわり。
スッと大きく伸びて大輪を咲かせる、正々堂々としている姿。
これぞ、ひまわり!っていう感じです。
それがゴッホのひまわりってそういうイメージじゃないですよね。
へなへな曲がっているし、花自体もそんなにおおきいわけじゃない…
それが、花瓶に入ったひまわりの花が開いたら、ゴッホの絵のイメージが
ポーンと入ってきました。
ああ、ゴッホが書いたのはこのひまわりなんだ。
あらためて彼の作品を生で見たいと思ったのでした。