趣きのある風景…
そして、素材を生かした見た目も美しい料理…
その料理を生かす食器の妙…
圧倒的に日本が世界に誇る食文化だと思います…
そんな日本を感じられるお店が上野公園の奥にひっそりと佇んでいます…
韻松亭
明治8年創業のこのお店は明治政府の肝入りで民間人に飲食施設をとの考えて造らせたものです…
名前の由来は、「鐘は上野か浅草か」と唱えられた鐘の音が「松に響く」と愛でた当時の博物館艦長、町田久成が名付けたものです…
江戸時代から文明開花の明治を得て、戦後しばらくの日本は様々な面で本当に素晴らしかった…
高度成長の時、日本は驕り高ぶってしまったのか、バブル以降の精神面でも諸外国に遅れをとってしまった今の日本…
もう少し、どん底を味合わないと復活は難しいのかなぁと思います…
さて、そんな重い話は置いといて…
名物の鳥すき焼きではなく、季節の会席の桔梗コースを選択してみました…
どんな料理が出てくるか楽しみです…
案内されたのは、正面に桜の大木が見える見事なカウンター席…


ゆったりと席が用意されているので、とても落ち着きます…
正面の桜は他の木よりも少し早めに満開になるそうですが、昼も夜もとても美しいんだろうなぁと春に来たいと思います…


先付から清涼感のある器に優しく盛った料理…
ジェルの優しい味わいが伝わってきます…
八寸として出てきたのが、湯葉
このお店の豆腐は滋賀のみずくぐりという100%国産の大豆を使ってその日の分だけ手作りをしているそうなので、湯葉もそうなんだと思います…
これが八寸というのか、よく分かりませんが、アメリカでは味わえない自然の豊かさを感じます…
ここらで、ビールから日本酒にスイッチ…
お椀が出てきます…
ねばねばはジュンサイ…
これって目の前の不忍池の睡蓮?? そんなはずないか(笑)…
造里は刺身…
タイラギ(平貝)の貝殻に乗ってきました。
このタイラギ。 微妙な歯応えで少し自分の好みとは違います…
面白かったのは、黄色の花は小さなきゅうりをつけていて、食べられること…
板さんはここに里を表したんでしょうね…
凌ぎ は稚鮎と湯葉
自分で手巻き寿司のように巻いていただきます…
稚鮎の苦味は初夏を感じられて大人になったなぁと思えます…
焼物はアワビ。


煮物?は牛肉です。
豆腐?ベースにしたスープがとてもよく合っています。
最後はご飯で〆。
最近はお腹がすぐに一杯になるのでとっても満足…
水菓子はこれ。
帰りにはお店の人が最後まで見送ってくれました…
今度は家族水入らずで訪れたいなぁと思います…