病院の駐車場に綺麗に赤く紅葉したメープルの木がありました…
黄色く変化した木々は多いのですが、赤くなるのはこの辺りではそれほど多くありません…
今年はカナダのメープル街道へドライブに行く計画だったので、国境がいまだに閉鎖されている事が残念でなりません…
そう言えば、何故紅葉するんでしょうね…
植物の葉が緑色に見えるのは、クロロフィル色素(緑色)によります…
木の種類により、
カロテノイド色素が目立つようになると黄色に
残った糖によりアントシアニン色素が生成されると赤色になるそうです…
どれも日常でもよく聞く物質の名前です…
家や職場の周りの木々もとても綺麗に紅葉しています…
でも、その時期はとても短く葉がすぐに落ちてしまうように感じます…
何故、葉が落ちるのでしょうか…
葉の基には、離層と呼ばれる層があります。
この層を細い管が通っていて、水を葉に運び、光合成により生成された糖を木に送り返します。
夏の間に樹木は、「グルコース」と呼ばれる糖を生成します。
過剰分はでんぷんとして、必要になる時まで保存されます。
秋になる頃には離層はふくれあがってしまうため、水を送っている細い管の流れは止まってしまってしまいます。
水が無くなってしまうと、葉は光合成が止まり、やがて落ちてしまうのです。
よく出来ていますね…
先日、ドライブをしている時に葉が一斉に舞い落ちていて、それはとても素敵な光景でした…
実は、この落葉の現象で一斉に落ちる事で有名な木は、イチョウ何だそうです…
特別な事では無いようですが、イチョウはこの離層の形成が一斉に行われる為、落葉も一斉になるようですね…
アメリカでは、
Ginkgo day
と呼ばれ、特別な日扱いになっています…
ソメイヨシノが春に一斉に咲くのは、接木で増やした関係で全てのDNAが同じだからと聞いた事がありますが、
イチョウはまた違う理由なんですね…
そんな事を考えていたら、銀杏の入った茶碗蒸しが食べたくなりました…