先日の体操全日本選手権で内村航平選手の11連覇がならなかったですが、
本人は重圧からも解放されて晴れ晴れした気持ちのようです。
長い期間、弛まぬ努力と精進の結果。
本当に素晴らしい選手だと思います。
世界中の体操選手から尊敬を受けている史上最高の選手が日本人。
どうしても内村選手が見たかった私は、
2015年4月の体操天皇杯、第69回全日本体操選手権を見に代々木体育館に見に行きました。
一緒に行くはずだった体操経験者の友人がまさかのドタキャン。
一人で行きました。
当日は、良く晴れた暑い日でしたが、会場に着いたときは既に長蛇の列。
なかなか中に入れませんでした。
観客席は学生の体操部の人達が良い席を陣取っています。
2階席の真ん中辺りで観戦することにしました。
体操の試合を見るのは初めてで、どうやって見たら良いのかよくわりません。
男女の全日本選手権なので、会場には男子6種目、女子4種目の場所が設置されています。
自分の前からだと男子床運動と女子平均台が一番近く、男子鉄棒が中間、吊り輪と跳馬は反対側という感じでした。
それぞれの種目に選手がグループになって行い、全ての種目の全選手の演技が終わると場内アナウンスに従って、選手は次の種目に移るんですね。
ですので、基本的に10種目が同時に目の前で行われるわけです。
最初は何を見て良いかわからず、あっちを見たりこっちを見たり。
時々、見ている反対側の演技に歓声が上がって、見逃したことを残念がったり。
この日、今でも強烈に記憶に残っているのが内村航平選手の吊り輪の演技。
反対側なので、見た目の内村選手の大きさは人差し指位??
吊り輪の演技ってグルグル回った後に、倒立する事がありますね。
内村選手が倒立した瞬間、
おおぉ!
と思わず声を出してしまいました。
この時は満員の代々木体育館の観客(1200人位?)が同じく、
まさに唸った!
という感じでどよめいたんですね。
それ位、美しかった!!!
倒立って、体操している人なら全員が出来る事です。
その誰でもできる事で人を唸らせてしまう。
その姿勢の美しさだけで人に感動を与えられる。
本当に素晴らしいです。
この唸ったという事がどれほどの事なのか。
目の前の床運動では、捻りの白井選手がグルグルグルっと
一体、今何回転したんだ??
という、とても人間とは思えない演技をしました。
その時も自分は思わず声が出たんですが
比較的、高い声での
おおぉ
です。
会場の歓声もそんな感じで、すごーーいという高いキーです。
内村選手の倒立は、
会場全体が唸る、おおぉ。
今でも人に当時の感動を押し付ける自分がいます。
本当に凄かったなぁ。