グランドキャニオン大学を卒業している職場の女性に周辺の面白い場所を聞きました…
彼女曰く、ゴーストタウン!
ゴーストタウン??
何かアトラクション的な場所なの?
何だか良くわからない(彼女はメチャクチャ忙しいのですが、こういう話題は親切に教えてくれます)ので、
とりあえず行ってみることに…
アリゾナ州のJerome ジェロームと呼ばれる街はセドナから西へ40分程走った所にヴェルデ峡谷という見事な景色を見下ろす位置にあります。
この辺りもグランドキャニオンの一部になるようです。
途中、彩雲や虹を見ながらのドライブ
街が近づいてくると山の上に “ J “ の文字が…
急斜面には張り付くように建物が並んでいます。
結構な観光地のようで、僅かな空間を利用して小洒落た街に観光客が集まっています…
山を登って行くと、ゴーストタウン(Ghost Town)って書いてありました(笑)
(この建物はお土産物屋さんです)
昔、銅鉱山として栄えたこのジェロームという街は銅が採れなくなり閉山、そしてゴーストタウンとなったのでした…
閉山時は人口100人未満、最も栄えた時は10,000人以上(1920年代)住んでいたようです。
博物館の映画を見たのですが、最盛期はオペラを上演する劇場もあったり、華やかな衣装に着飾った女性がいたりと
とても繁栄していたのがわかります。
1953年に鉱山は完全に閉鎖され、どうやら正式にゴーストタウンと認定されて今に至っているようです。
お土産物屋さんで10ドル払うと奥に入れます。
ヤギや鶏やアヒルとかが飼われていますが、新鮮たまごも売っていました(笑)
拳銃で作られたアーチ。鉱山の最盛期はちょっとした喧嘩とかでドンパチがあったのでしょうか?
景色がとても良く、働いていた家族は楽しかったんでしょうね…
栄枯盛衰…
どんなに栄えていてもいつか滅びてしまうのは、歴史が証明しています…
戦後、先人達の努力により世界第2位の経済大国になった日本…
今は中国に抜かれて3位ですが、個人の所得レベルではすでに多くの国に抜かれ、
30番台まで落ち込んでいます…
いまだに世界の中で金持ちだと錯覚している多くの日本人は、まさに井の中の蛙大海を知らず状態…
中国の不動産バブルで生じている人が住んでいないマンション群はまさにゴーストタウンですが、
他人事ではありません…
東日本大震災の時に心の底から信じていた、日本人の底力…
どうも最近怪しく感じるようになって…
ゴーストタウンに乗り捨てられた、壊れた車を見ながら、
半世紀後の日本はどうなっているのんだろう?
と、考えさせられたのでした…