グヌングリスCCの難しさの大きな要素は、フェアウェイが極端な傾斜になっていること。
ジャカルタ近郊ゴルフ場で評価の高い3コースの
ロイヤル・ジャカルタ
BSD
インペリアル
の3コースはインペリアルの人工的なフェアウェイのアンジュレーションを除き、
比較的平らなコースと言えます。
逆にこの事がグヌングリスCCの評価を2分する所でもあります。
この左足下がりのライからコース特有の高速グリーンに確実に乗せていく、
技術が求められます。
逆に言えば、左足下がりからボールを上げられないとグリーンを捉えることが難しくなり、良いスコアが望めなくなってくるわけです。
ティボックスからの景色は以前記事にしてみました。
今回は、主にセカンド地点からの風景を見ながら、クローブ・コースの設計を見てみます。
10番ホール (クローブ・コースは現在WESTコースのイン・コースになります)
約2年間毎週プレーをしてきて、ティショットをフェアウェイ左のバンカーを越してくるプレイヤーは殆どいない事がわかりました。
残念ながらそのようなプレイヤーは2オンのチャンスは殆ど無いので、寄せワンでパーを狙う戦略になります。
一方、バンカーを超えられる飛距離を持つプレイヤー(白ティからキャリー230ヤード)は、逆に右サイドのペナルティエリアを避けるために、ドライバーを持つことが少なくバンカー右サイドにボールを置いてきます。
写真左に少しだけ写っているバンカーの右サイドであれば、比較的フラットな傾斜からのショットが打てます。この位置にボールを置けるのは飛距離と方向性が求められます。
少しバンカーを避けて、ボールが右サイドに転がるとこのような風景になってきます。
眼下に見えるグリーンを正確に狙うには少しやっかいなライになってくることがわかります。
バンカーを超えて230ヤード以上打ってくるとこの位置になります。この位置で150ヤード位の距離。
左足下がり、つま先下がりのライで、グリーンは左から右に速い。
素直にフェード系でグリーンに止めたい所です。
グリーン奥から見た風景。
奥が意外と罠が無いので、思い切って奥まで突っ込んできても良いかもしれません。
12番ホール
パー5の12番。このセカンド地点は比較的フラットなライです。
問題はコンディションが悪いこと。
特に雨期の時期はグチャグチャになってしまいます。
このフェアウェイの状態を直すためにコースを閉めて、芝生の全面張り替え、コース改造の計画があるようですが多くのメンバーが反対している状況です。
日本人駐在員の多くは、一旦閉められると駐在時代に再びプレーが出来なくなるかもしれないので深刻ですよね。
一般的なプレイヤーはこの景色の所までティショットが来れば十分。
まだ、300ヤードは楽に残りますので、好きなクラブで気軽にセカンドショットを打つことをお勧めします。フェアウェイに残れば、サードショットも平らなライから打つことが出来ます。ただし、多くのプレイヤーが無理をして、バンカー方向の一段下がった所に打ち込むことが多いですね。
ドラコンを取ることができるプレイヤーは最低でもこの位置までティショットが運べます。飛ばし屋になると右バンカーを超えるところまで転がってくるので、
十分に2オンが可能な残り距離になります。
ただし、白ティでも545ヤード程(496メートル)ありますので、サードショットを確実に乗せられる飛距離に運ぶことが重要です。
13番ホール
ドローヒッターにとってやっかりなホールとなる木が邪魔になる右ドックレッグ。
フェアウェイにボールを運べても打ち下ろしの左足下がりのライになります。
グリーンの左手前は岩が待ち構えているので、グリーン右サイドを狙います。
右サイドに飛んだボールは例えトップボールになっても転がって、グリーンを捉えることが可能です。
この左足下がりのライでボールを上げて綺麗にグリーンを捉えることが出来るとグヌングリスCCを攻略できます。
14番ホール
13番ホールに続く右ドックレッグホール。
ここも左足下がりになります。
グリーンは縦長。奥にポットバンカーもあるのでティショットをどこに置き、
セカンドをどのクラブで打つかが重要です。
飛ばし屋は5Wで写真のヤシの木の上を左からウェアウェイに打ってくることで残り
100ヤード以内に運ぶことも可能。
3Wで下の写真のポールの左フェアウェイに運ぶことも可能になります。
自分の持ち球の高さが十分に出るのであれば、セカンドショットを考えて、ティショットで多少の無理も必要かもしれないホールです。
16番ホール
何も無いまっすぐなパー5。
ここは頑張って2オンをしたいホール。
グリーン手前にバンカーがありますが、あらためて写真をアップ予定。
17番ホール
打ち下ろしの比較的打ちやすいホール。
フェアウェイが右から左に傾斜しているので思い切って右サイドに出していきたい。
左サイドにはお助けバンカーが並んでいるので、助けられなかった時はしょうがないとあきらめましょう。
ここは左足下がり、つま先上がりのライになりやすい。
グリーンは左サイドに速いのでしっかりした球を打たないとグリーン左奥に転がり落ちる。
フェードで攻めたいところだが、つま先上がりになっている所が難度を上げている。
この辺りがグヌングリスのいやらしい所ですね。
グリーン右サイドのガードバンカーがしっかりと効いているホールとなる。
下の写真を見てもティボックスからかなりの打ち下ろしになっているのがわかります。
傾斜なりのドロー系のボールでは止まらないので、技術が問われます。
18番ホール
最終ホール。
ここで初めてセカンドが打ち上げになります。
ティショットが飛びすぎると、つま先上がりの若干の左足上がり。
左足上りは殆ど気にすることなく大丈夫ですが、打上げとなるのでそれまでの打ち下ろしの連続から対応が出来るかがポイント。
下の写真は、セカンド地点右フェアフェイの位置からティボックスを見ている。
セカンド地点からグリーン方向。
これまでの打ち下ろしの連続から打ち上げになるので、クラブ選択が難しい。
無理をしないクラブで確実にグリーンを捉え、パーを拾いたい。
グヌングリスCC ウェスト・アウト クローブ・コースは、ティショットからグリーンまでの攻略ルートをしっかりと描いて、プレイヤーの技術を試される面白い9ホールです。