ジャカルタから150km東に位置するインドネシア第3の都市バンドン。
そのバンドンから北に向かう山道は、パイナップルの有数の産地。
標高1,400mを超えるエリアです。
レンバン(Lembang)からスバン(Subang)までのエリアです。
Nasas Madu(蜜入りパイナップル)と呼ばれるそれはそれは美味しいパイナップルとの事。
随分前から話は聞いていましたが、ついに意を決して、行くことにしました。
(バンドンへの出張は頻繁にあるんですが、スバン経由にすると2~3時間余計にかかってしまうので)
この山道は高原野菜も作っていますし、お茶畑も広がっていました。
お茶畑は本当に美しい光景です。
スバンの街には
Tugu Nanas
というパイナップル記念碑があります。
もう何かこれだけでパイナップルの街という感じです。
この記念碑を過ぎると両サイドにパイナップルを売るお店が立ち並びます。
紐で葉っぱを上にして吊るしているのが基本スタイル。
パイナップルは甘みが下に溜まるので、ひっくり返して実全体に甘さを行き渡らせるのが目的みたいです。
それと吊るしておかないと蟻がたかってしょうがないんでしょうね。
インドネシアの方に美味しい果物の話を聞くと、
ハイシーズンや選び方も含めて意見が違うので面白いです。
例えば、果物の王様 ドリアン。
1年中ありますが、人によって乾季の時が美味しいという人と
雨期がベストという人に分かれます。
同様にパイナップルも雨期に入ると水っぽくなって今一つという意見もある上、
小さい実の方が美味しいとも…
こういう場合、日本人の意見と合わせて誰の話を参考にするのかというのが重要です。
折角なので、大きいサイズのNanas Maduを探すことにしました。
車で通りながら車窓越しに大きなパイナップルがありそうな所で車を止めます。
Ada Nanas Madu kah?
と簡単な言葉で話しながら、店先の吊るしてあるのを見ます。
これがそうだよ~
と差し出すパイナップルは確かにデカい!
日本のスーパーには売っていないですね。
表面には中から溢れ出した蜜が流れていたりします。
これは凄い!
2か所で車を止めて、何店か見ながら合計で5個購入。
当然、まけてもらいました。(それでも日本人だから高く売っているんでしょうけど)、
同僚とまとめて買ったのですが、1個300~400円位です。
早速、事務所に戻りその内の1個を皆に提供。
確かに美味しいけど、予想の範囲内。
こんなもの?
と思いながら、アパートに戻り、一つをカットしてみました。
すると…
切った瞬間から蜜が溢れ出ます。
このイメージは…
子供の頃のリンゴのフジを切った時に
種の周囲に蜜があるかどうかを楽しみしていたことを思い出しました。
予想以上の甘さ。
そして、パイナップル特有の口の中が切れちゃうような感じが少ないのです。
しかも、芯まで甘く食べられます。
パイナップルってこんな美味しいものがあるのか~~…
食べられて幸せでした。
一人では当然食べきれないので、料理に使った話はまだ後ほど。