ケンタッキー州の西の外れ、パドゥーカ(Paducah)という街は、人口が25,000人余りのとても小さな街です。
歴史の浅いアメリカにおいて、この街はそれなりに歴史があります。
市政がスタートしたのは、1821年。
アメリカが独立宣言をしたのが、1776年ですが、アメリカ合衆国憲法を制定したのが、1789年なので古い歴史がありますね。
フランスのナポレオンはが亡くなったのが、1821年。
彼が1803年にフランス領であったルイジアナをアメリカ合衆国に売却して、北米大陸から完全撤退。
先日、見学してきたルイジアナのサトウキビのプランテーション、Oak Alleyは1837年にスタート。
実はこのあたりの歴史は全部つながっているんです。
ポイントのひとつがミシシッピ川。
合衆国を南北に流れる大河ミシシッピ。
この大河を利用した貿易が今日のアメリカを作っていったと言っても過言ではありません。
話はパドゥーカ(Paducah)に戻ると、オハイオ川とテネシー川の合流地点に位置しています。
対岸はイリノイ州。
この地から直線距離で約50km西の地 ウィックリフ(Wickliffe)でミシシッピ川と合流します。
この対岸はミズーリ州。
もう南部の歴史がプンプンする地理です。
日本の歴史もあまり勉強していないのですが、アメリカの歴史はもっとわかりません(泣)…
ニューイングランドのボストン、最後に奴隷制度を廃止したニュージャージー州、リバティ・ベルのペンシルベニア州とそして、南部のケンタッキー州に住んだり働いている身としては、南北戦争については、もっと勉強しなければいけないですね。
さて、そんなパドゥーカ(Paducah)、まずは観光案内所へ…
走行中に素敵な建物が見えたので寄ってみました…
Whitehaven Welcome Center
良い感じです…
入り口に変なキャラが…
可愛くありません(笑)。
残念ながら、クリスマスのデコレーション工事で中に入れませんでした。
まぁ観光案内所で聞くまでもないので、そのままダウンタウンへ…
アンティーク・ショップで長々と…
昔のヒッコリーシャフトのアイアンが何本かあったので、ゆっくりとチェック…
その内の一本は今でも十分に打てそう…
家にも何本か買ったのがあるんですが、今回は購買意欲があまりわかず…
疲れたので、リバーサイドのカフェへ移動…
このお店からすぐの所に、川があり、自分でボートをけん引してきた人もすぐに川に浮かべられるPortがあります。
(石炭や砂利を運搬しています。石炭もこの辺りの重要な産業だったんです)
ここには、年に数回ミシシッピ川を行き来するクルーズ船が停泊するようです。
あのディズニーランドにあるマークトウェイン号の本物ですね。
クルーズの会社によっては、9日間のツアーもあります。
時間の余裕があればのんびり南部のミシシッピ川クルーズに乗りたいものです。
この街は歴史があるだけあって、色々興味深い所があります。
レンガを焼く工場もあったのですが、建物のレンガも良い味を出していますね~。
この川沿いには Paducah Wall to Wall と呼ばれる絵が描かれている壁があります。
ここには歴史が描かれています。
1938年には川が完全氷結したことや、ウラン濃縮工場に関する絵があったり(この街には濃縮工場があります)。
機関車の展示もありました。
これがとてつもなくデカい!
日本の博物館においてある、D51とかC62蒸気機関車と比較して本当に大きく感じます… 子供のころの記憶ですが…
街角でネイティブ・アメリカンの方が売っている小物やスカーフを楽しく見たり…
とても良い雰囲気の街です…