サッカーがPK戦になった時、試合を観戦していてどちらかのチームを応援している時と自らが試合をしている時では感情は同じでしょうか?
つまり、ボールを蹴る側に対して、
“ 外せ “、“失敗しろ"
と思うのか?
キーバーに対して、
“ 止めろ"
と思うのか?
ゴルフなどでは、相手のパッティングに対して、
“ 外せ "
などの感情も出たりしますね。
昔から一流のゴルフプレイヤーは、アンクル・パーと戦っているので、相手のプレーは気にしていないものです。
相手のミスを願うような、このような感情を
シャーデンフロイデ
と言います。
グレゴリー・ペックとオードリー・ヘップバーンの有名な映画 ローマの休日は1953年に放映された古き良き映画です。
実は、この映画の邦題とは全く関係が無く、ローマの休日というのは、この感情シャーデンフロイデを表す言葉でもあります。
古代ローマ人が円形競技場で死闘や処刑などを楽しんだことに由来しているようです。
映画のロマンスとは随分違う感情ですが、この映画の題名はその事を意識していたのでしょうか?
日本では、古くから
“ 他人の不幸は蜜の味 "
というのがあります。
最近では、
“ メシウマ "
というのが一般的ですね(笑)
一番、ストレートな言い回しでは、ざまぁ見ろ です(笑)
実は、ゴルフをしていると同伴競技者がこのような気持ちを持ってプレーしているかどうかがわかるものだったりします。
スコア至上主義者にも多く見られる傾向のように思います…
気持ち的にはとてもネガティブな感情なので、このような感情を持たない集団の中にいる時とは明らかに違う、
ネガティブ・オーラ
が充満したりします(泣)
本人は当然気がついていません…
オーラというのはとても重要で、人が意識して出来るコントロール外の事に影響します…
近くの小動物に何らかの影響を与える事を実生活で感じる経験も多くの人が持っている筈です…
さて、脳科学の面から考えると更に興味深い話が出てきます。
脳科学の進歩により、脳は否定の言語を理解できないことがわかってきました。
具体的にどういうことかというと、
“ 歩け "
という肯定の指令はそのまま、歩くという行動につながり混乱はありません。
“ 歩くな "
という指令は否定ですので、脳は肯定と捉えてしまい、歩いてしまいます。
この場合は、
“ 止まれ “
と肯定した指令を出す必要があります。
高い塀の上を歩いたりした場合、落ちるな、落ちるななんて思っていると、落ちてしまいそうでとても怖いですよね。
この場合は、しっかりと歩け とだけ考えていたら落ちないんです(笑)
ゴルフで池に入れるなと思っても入ってしまうのは、脳は池に入れろって理解しているからなんですね。
このように人間の脳は、ネガティブな感情を持つと、自分にとって良い結果が得られないという事を長い年月をかけて
DNAに刻んできました。
シャーデンフロイデ、メシウマの気持ちは未だDNAから消し去る事が出来ない人間の業の部分でもあります。
人の幸せを心から願う人も大勢います。
そのような人達に囲まれるのは、昔から天国というんです。
メシウマな感情ばかり持っている人を神様はどのように見ているのでしょうか?
ロストボールがいつもより多かったぁ なんて事がありますが、
案外、ゴルフの神様が警告をしてくれているのかもしれませんよ…
楽観主義というのとはちょっと違うポジティブなマインドの話でした…