夏坂健さんのエッセイはゴルフをする人以外も必読であろう…
“ ゴルフの真髄 “ が散りばめれていて 何故ゴルフが世界中の人に愛されるゲームなのかがわかります…
ゴルフの特徴の最大なポイントは、プレイする本人が審判だという事…
数々の昔のエピソードが紹介されています…
自らペナルティを申告して、伝統あるメジャーのタイトルを逃したりする選手の話は枚挙にいとまがありません…
夏坂健さんは、スコア至上主義を嫌っていて、誇り高きゴルファーであることが大切とそのエッセイを通じて広く説いています。
今回の北京冬季オリンピックを見ていて、特にフィギュアスケートの大問題…
女子の最後の演技が終わって泣き崩れてしまった女性アスリートを見て可哀そうになってしまいました…
救済をするつもりが彼女の今後の人生をも破壊してしまった…
もし失格になっていたら、それを真摯に反省して次の大会にも出られたかもしれないし、競技を離れたとしてもそのダメージは最小限になっていたでしょう…
自己申告…
ゴルフの世界で唯一の同一年でのグランドスラム達成者、ボビージョーンズ…
彼が球聖と言われるエピソードはあまりにも有名です。
1925年の全米オープン初日。パー4の11番ホールで、ジョーンズはティーショットでラフに落とし、そこからグリーンオン、2パットでホールアウトします。
ギャラリーや競技者をはじめ、周りの誰もがスコア4と思っていました。
この頃はテレビのライブ中継なども無いですしね。
11番ホールのラウンド後、ジョーンズは、「アドレスのときにボールが動いた。スコアは5だ」と1打罰を自己申告しました。
同伴プレーヤーのウォルター・ヘーゲンが「誰も見ていないので、ペナルティーは必要ない」とアドバイスしたにもかかわらず。
結果、ジョーンズはウィリー・マクファーレンとのプレーオフになりました。1度目の18ホールでは決着がつかず、2度目のプレーオフに勝負は持ち越され、最終18番ホールでボギー対パーのわずか1打差で敗れてしまいました。
この時、人々はその誠実な姿勢を称賛したのですが、これに対してジョーンズが言った言葉が秀逸です。
「銀行でお金を盗まなかったからといって、誰も褒めない。ゴルファーとして当然の行為だ」
この精神をあらためて今の騒動に関係している人すべてに知ってもらいたいです!
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