通勤途中の車から見える自然の景色の美しさに時に感動し、感傷的になったりすることがよくあります。
すっかり歳を取ってしまったという事なのかもしれませんが、刹那に見る事ができるその儚さに何とも言えない気持ちになります。
アメリカはグレートプレーンズという大平原があります。それとは別に世界の穀倉地帯(オハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、ミズーリ州、アイオワ州)と呼ばれる、トウモロコシの一大生産拠点があるのですが、ケンタッキー州も実際にはその一部でもあると言えます。
バーボンの原料(バーボンはケンタッキー州でしか作れません)はとうもろこし、ライ麦、大麦、小麦などを原料としますが、自宅と会社の間にも多くの畑があります。
ちょうど今、トウモロコシは芽吹き始め、麦は穂を作っています。
今朝も朝露の中、麦の穂がしっとりと濡れて、とても綺麗な薄い緑色の絨毯になっていました。
日本の文化の素晴らしさは色の表現の数の多さ。
今朝の麦畑の色は何色と表現したら良いんでしょうか?
薄青(うすあお)
裏柳(うらやなぎ)
浅緑(あさみどり)
苗色(なえいろ)
青磁色(せいじしょく)
私は、百緑(びゃくろく)だったのかなぁと感じます。
百緑とは、白身を帯びた淡い緑色。鉱物の孔雀石(マカライト)を砕いて作った日本画の顔料、絵具です。
緑青と同質なものの、粒子が細かい為に白身が出ているようです。