インディアナポリスにある日本食レストラン
Hinata ひなた
コロナの影響もあり、完全予約制で週に4日程夜の受付だけになっています。
なかなか予約が取れず、直接お店にメールをしてみたら、速攻で中島様より返信をいただきました。
とても親切なメールのやり取りの後に予約をして行ってきました。
何しろ、オミクロンにかかってしまったらキャンセルになってしまうしドキドキしていたのですが、お店に着くと中島様も同様に板さんが感染したら大変だ〜っと心配だったようです(笑)。
メニューもコロナの影響でコース料理が一つになっています…
早く元に戻って欲しいところです。
今回は近くのホテルに宿泊なので、日本酒を浴びるほど飲もうかと思っていたのですが、
奥様がペアリングをしたいと提案してきたので、面白そうで便乗しました。
NHKの料理の番組 あてなよる に出演している大原千鶴さんが美人で上品でファンなのですが、一緒にソムリエの若林英司さんがワインやお酒を提供するのがとても楽しいです。
一度、あんなお店に行ってみたいと思うのですが、今回はインディアナポリスで少しでも雰囲気が味わえれば…
中島さんにソムリエを紹介していただき(イケメン! 日本語が少し話せます)、好みなどを話してスタート…
先付けはイクラとクリームチーズのクラッカーのせです。
お酒はContrattoのスパークリングワイン。
1867年創業の老舗ワイナリー。イタリア・カネッリという村でスプマンテ専門です。
スプマンテ??
イタリア語でスパークリングワインを示す言葉だそうです(笑)
瓶内で二次発酵をしている辛口ワインです。
ちなみにコントラットには地下32mに大理石をくり抜いて作られた5,000平米のセラーがあり、ユネスコに登録されているようです。
行ってみたいですね。
この踊る女性のえのはイタリア人デザイナー、レオネット・カペエッロ氏が1922にデザインしたもの。
酒屋さんで見つけたら買ってみましょう。
続いて、八寸。
八寸とは会席・懐石料理コースで出される八寸(約24cm)四方の木盆に海や山の旬を数種類ずつ盛った贅沢なお皿な事。
これぞ大人の食のいただき方ってやつですね。
ひらめと紅白なます、海老芝煮、和州ローストビーフ、黒豆、栗きんとん、筑前煮
STOLPMAN VINEYARDSの白ワイン。
カルフォルニアのバラード・キャニオンにあるワイナリーです。
昨年末に訪れたサンタ・バーバラから車でわずか40分程。
今であれば、訪れたワイナリーです。
味はかなりの辛口。リンゴの香りがするような芳醇な感じで和食に合います。
料理はなんと言っても栗きんとん。
とても滑らかな舌触りで格別な味わい。
おせち料理の中でも栗きんとん好きとしては、これは大満足。
筑前煮はしっかりとした味わいでありながら、しっかりと染み込んでいる上品な感じ。
黒豆も綺麗に茹で上がっています。
なますも日本を感じさせてくれて良いですね。
先吸いとして雑煮が出てきました。
板さんが福岡の方で、博多風の雑煮とのことです。
ぶりが入るのが特徴でアゴだしとのことですが、残念ながらアゴだしがなかなか手に入らず、鰹節の出しになっているとのことでした。
自分は関東の雑煮で育っているので、醤油味ですが博多風も美味しいですね。
ここで日本酒がきました。久保田碧寿
山廃純米大吟醸で有名ですが、正直久保田のお酒の差はあまりよくわかりません(苦笑)。
職場でもウンチクを語る所先輩方がいらっしゃいましたが、右から左へ流れていきますので覚えていないし。
ただ、このタイミングで出されたこのお酒、日本で適当に頼んで味わっていた時とは明らかに違い、料理ととてもマッチして最高に美味しく感じました。
これは、ソムリエの勝利ですね。
続いてお造り 鮮魚の盛り合わせです。
マグロとアオリイカとスズキ?だったかな。
ここで出てきたお酒が 極上吉乃川
新潟長岡にある蔵元の吟醸酒です。
正直この銘柄は初めて飲みました。
これパンチが効いていて、刺身にとてもよく合いました。
この手のタイプの日本酒が苦手な人は結構いるんじゃないかと思いましたが、刺身と合わせた所が粋です。
続いて、ぶり大根の煮物碗。
味付けといい煮方といい最高です。
アメリカでこんな煮魚が食べられるとは…
出汁も飲んじゃいました。
あれ? ここで飲んだお酒はなんだったかな??
最後の写真にも写っていないし、忘れてしまった。今度聞いてみよう。
焼き物としてプライムフィレグリル。
ソースがかかってい他にお皿にポン酢が乗っているというもの。
柔らかくて美味しいですが、隣のマッシュポテトもクリーミーで最高でした。
ここで提供されたワインがFONTANABIANCA(フォンタナビアンカ)。
イタリアのワインの女王と称されるバルバレスコの最大産地の一つのネイヴェ村のワイナリーです。
オークの樽で熟成されず、ステンレスの容器で成熟させる製法との事。
独特の香りを感じましたが、奥様に言わせるとイタリアワインの特徴?らしい。
わざわざソムリエに瓶を持ってきてもらったほど、独特な感じを受けました。
(凄く美味い!ってわけではないのですが、印象に残りますね)
揚げ物として北海道産のずわい蟹の天ぷら。
天ぷら尽くしでも満足できそうな揚げ方です。
ここではアサヒ・スーパードライでした(笑)
おかわりありの雑炊に金鵄盃(きんしはい)酒造さんの雪影 特別純米。
フルーティーな酸味と旨味、柔らかさで海外でも人気のお酒。
これはとっても飲みやすいですね。
デザートは板さんの奥様お手製の抹茶のチーズケーキ。
とっても滑らかで甘すぎず、美味しいホイップと共にいただきます。
そして、獺祭の濁り酒で〆。
いやー満足満足。
ペアリングしていただいたお酒とソムリエを一緒にパチリ。
最後にサービスでNaginataというアメリカ産の日本酒をいただきました。
オレゴン州ポートランドで作られています。
青森県の老舗酒造 桃川の杜氏の指導を受けて、1997年から本格的に酒造りを開始しているそうです。
これかなりいけます。
アメリカでも今後本格的な日本酒作りが始まるとすると、日本の酒蔵さんはますますビジネスチャンスが広がります。
寿司に続いて日本酒の素晴らしさに世界は気づき始めていますね。