今年のインドネシアの犠牲祭(Idul Adha、Eid ul-Adha)は、8月22日。
昨年は三連休になりましたが、今年は水曜日という事で残念ながら連休とはなりませんでした。
イスラムの宗教的な行事なので、仏教徒の自分が参加するのもどうなのかよくわかりませんが、昨年に引き続きの参列となりました。
折角、外国に住んでいるのでその地の文化には接したいですからね。
インドネシアはその大半がイスラム教徒でありながら、国としては他の宗教も認めています。
八百万の神を受け入れられる日本人はピンときませんが
これは意外と画期的なことかもしれません。
その為、1年を通してキリスト教やヒンズー教、仏教などの宗教上の祝日が多数あります。
犠牲祭は、イブラーヒーム(アブラハム)が進んで息子のイスマーイール(イシュマエル)をアッラーフへの犠牲として捧げた事を世界的に記念する日。
生贄的な事は世界中にありますね。
モスリムの人は朝のお祈りをした後、会社に子供達を連れて集まってきます。
昨年も自分は神聖な儀式として、心に刻まれましたが
彼らにとってこの日が、どのようなレベルの位置づけなのかは正直わかりません。
ただ、休みの日はいつもゴルフ場に行く自分が、
犠牲祭に参加すると言った時の、ドライバーが嬉しそうな顔をした事が
とても印象に残りました。
モスリムの正装の中で特にメッカに巡礼した人は、
白い帽子「ハッジ」
を被るそうです。
白い帽子をかぶっている何人かいました。メッカに行ったんだ…
写真に写っている人は今回の儀式を仕切る、偉い人。
黒い帽子は民族衣装的な意味合いが強いようですが
グレーの色の帽子もかぶっているので、よくわかりません。
まぁ、おしゃれ感覚なんでしょうね~。
寛容の国、インドネシアです。
自分はインドネシアの正装でもある、バテッィクを着て参列しました。
さて、今年も3頭の牛を捧げます。
雄牛です。
木にロープでつないだ牛をしばって、横にさせるところからスタートです。
3頭の牛は、それぞれ少し話していて、
見えないように幕で遮ります。
(去年はボードで仕切りました)。
これは、牛も仲間の牛が殺されることを理解することへの配慮です。
自分の順番が来た時に涙を流すこともあるようです。
400 kgの子牛ですが、ロープで縛って倒そうとする時は
全力で抵抗します。
大人が7,8人必死に抑え込みます。
蹴られてしまったら、打ち所によっては人が死んでしまいますからね。
牛が動けないように横になると
祈りを捧げます。
皆が祈りを唱えるシーンは神聖です。
その後は、それこそ、犠牲になってもらう事になります…
今回も多くの子供たちが参列していました。
女の子も興味深く見ています。
素晴らしい事だと思いますね。
最後はタンとフィレの部分、あとはどこだかわからない部分を一杯もらいました。
ありがたく頂きたいと思います。