タイガーウッズの登場した時、最も話題になったことが
飛距離
現代ゴルフが大きく変わりました。
時をほぼ同じくして、道具の進化が起きています。
ドライバーのヘッドの素材
シャフトの進歩
そして、見逃せないのがボールの進化 です。
タイガー登場前にアメリカで最も飛ばし屋と言われていたのが、
ジョン・デーリー (John Daly)
今から30年前の1992年の記録を見ると年間の平均飛距離は、
283.4ヤード
そして、タイガーウッズが本格的にツアーで戦い始めた1997年を見ると、
ジョン・デーリーがツアーで初めて年間平均飛距離300ヤード越えの
302.0ヤードを記録して1位を維持しています。
そして、2位がタイガーウッズ。
記録は294.8ヤードと300ヤードに達していません。
翌1998年は1,2位の順位は変わっていませんが、記録は299.4ヤードと少し300ヤードを割っています。
1999年はデーリーが再び305.6ヤードを記録した辺りから、300ヤードの世界が本格化してきました。ただし、ここまで年間で300ヤードを記録した選手はデーリー一人です。
タイガースラムと言われるきっかけを作った2000年(マスターズを除く3メジャーを同一年で制覇。翌年のマスターズまで全メジャーを連続で取りました)ですら、タイガーの飛距離は298.0ヤードと300ヤードに達していません(2位、一位はデーリー)。
そして、大きく世界が変わった年が 2003年!
何と一気に上位9位までが300ヤード超え。
この年、タイガーは299.5ヤードで11位でした。
タイガー限界説などが囁かれた時ですね。
さて、この年はどうしてこうなったのでしょうか?
記憶が正しければ、ゴルフボールの公式球の認定がそれまでの年1回から毎月出来るようになった年の筈です。
ゴルフのルールは世界統一ルール。
そして、ボールの判定もR&DとUSGAが全て管轄しています。
それまでは認定を受けたボールは年に1度しか更新されなかったところから一気に毎月OKになったんですから、その開発のスピードは一気に上がったわけです。
丁度、ウレタンボールが出てきたころの話です。
日本ではブリヂストンスポーツのスーパーニューイングが国内で最も売り上げた年(ちなみにToshiboはこの開発に関わっています)。
時は流れて、2021年。
トップはゴルフのマッド・サイエンティスト
デシャンボー (Bryson DeChambeau)
です。
記録は323.7ヤード。
24年かかって、21.7ヤード伸ばしたことになります。
1年で1ヤード弱ですね。
今週行われていたマッチプレーで昨年飛距離2位の DJ ことダスティン・ジョンソンは
422ヤードを記録しています。
日本のゴルフ場では、殆どのパー4はワンオン圏内です。
ホールのアンジュレーションは当然あるんですけど。
ちなみに初めて300ヤード超えの年と平均スコアで比較すると
1997年の1位はニック・プライスの 68.984
2021年の1位はジョン・ラームの 69.300
あれ??
スコア悪くなっているじゃん!?
コースの総距離や設定など相当難しくなっているんでしょうね…
ただ、この数字だけ見ると、
ゴルフは飛距離じゃない!
てなりますね...
ありふれた言葉ですけど(苦笑)
でも、飛距離が圧倒的に有利な事は間違いありません。
だって、セカンドで持つクラブが2,3番かわるんですから...
今度、日本のランキングを書いてみます。
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